それさえもたぶん退屈な日々。

ぼんやりしてて自動移行されました

ラノベ一冊目を薦めるには

参考:管理人おすすめの一冊目のライトノベル - ブログというか倉庫


人に本を薦めること自体、結構難しいことだと思うのだけどどうだろう。
ハヤカワ文庫のFTシリーズあたりはラノベにテイストが似通ってるんじゃないかとおもうけど(さかのぼると松本零士萩尾望都が表紙描いてたりもする、まあ、ラノベと言う言葉ができる前のラノベじゃないだろうか)。
最近だとマジカルランドシリーズ*1とか水玉蛍之丞の功績もあるだろうけどかなりラノベっぽいことやってるし。*2


まあ、そういうことはおいておいて私自身のラノベ初読は新井素子星へ行く船』か小野不由美『月の影 影の海』(『悪夢の棲む家』かもしれない。どっちか)か折原みと『金の砂漠王』あたりじゃないかと思うんだけどなんせ記憶があいまいなので「これ!」とはいえない。


で。


じゃあ人に一冊目と薦めるなら、といわれると悩む。
うっかり火浦功の『未来放浪ガルディーン 大熱血。』とか薦めたくなるのはまあ置いておいてほかに読書歴がある人ならその傾向を聞きつつしか薦められないよなと思うので独断と偏見の良くも悪くもよみやすいんじゃね、なものを。
一応日本産のものに限って。少女小説は……排除しない方向で……。


*この表はあくまで独断と偏見に基づくもので万人受けするものではありません。
 っていうか、実際人に選んでくれと頼まれたら読書傾向聞いてから薦めるので、この中からは一冊も出ない可能性のほうが高い。

手に入りやすさなど気にしない編*3

箱のなかの海 樹川さとみ コバルト 童話・寓話系
ワニたちに明日はない 加門七海 富士見ファンタジア あほ系
夏街道 サマーロード 早見裕司 電子書店パピレス リリカル系
教皇》がiを説く 皆川ゆか ティーンズハート SF系
ダイスは5 松井千尋 コバルト ダークエイジ系*4
ハイスクール重機動作戦 樋口明雄 富士見ファンタジア 学園アクション系
天夢航海 谷山由紀 朝日ソノラマ ダークエイジ系

完全に趣味しか反映していないけれど、『箱の中の海』『ダイスは5』『天夢航海』あたりは普通にお勧め。
『こんなに緑の森の中』(谷山由紀)なんかもいい。
ただ、これらは確かめてないけどたぶんどれも絶版*5だけど、古本屋に転がっててもそれほど高値じゃないので見かけたらぜひ。

手に入りやすいしとっつきやすいんじゃ?編

くじびき勇者さま 清水文化 HJ ファンタジー
空ノ鐘の響く惑星で 渡瀬草一郎 電撃 ファンタジー
彩雲国物語 雪乃紗衣 角川ビーン 中華ファンタジー
アリソン 時雨沢恵一 電撃 冒険活劇系
ランブルフィッシュ 三雲岳斗 角川スニーカー ロボットアクション系
バッカーノ! 成田良悟 電撃 群集劇系

あとは『星のパイロット』『裏山の宇宙船』『星のダンスを見においで』(いずれも笹本祐一)あたりもとっつきがいいかな。

ラノベっつーかさ編*6

EDGE とみなが貴和 ホワイトハート ミステリ・サスペンス系
十二国記 小野不由美 ホワイトハート 中華系
鬼籍通覧 椹野道流 講談社ノベルス ミステリ系
BH85 森青花 新潮社 滅亡系
樹上のゆりかご 荻原規子 理論社 青春小説系

これは、どちらかというとラノベであることはそれほど意識されていない話だと思うのでなんとも。
とくに『EDGE』。こういうのを出していたのがホワイトハートの強みだったと思うのだけど、最近講談社文庫から刊行されているのを見てたまげた。
逆のことが起きていたのが『鬼籍通覧』。講談社ノベルスでとても素敵な装丁ででていたのが、なぜかホワイトハートに。もうノベルスではでないのかなあ。
十二国記』は迷ったけどとりあえず。
『BH85』は滅亡系なのだけどひどく明るい雰囲気の話。挿絵は吾妻ひでお
『樹上のゆりかご』は最近、新書ででていたのでいれてみた。


しかし、やはり偏ったなあ。
好きだけどこれはちょっと……をはずしすぎたかもしれない。
でも、一冊目に『消閑の挑戦者』(岩井恭平)とか『封殺鬼』(霜島ケイ)とかはすすめにくいわけで……やっぱりむずかしいね。


あとは冒頭でもいってるけどハヤカワ文庫はわりとラノベ系列のものが混ざっているのでいいんじゃないかなあ。講談社ノベルスもけっこうまざってる。西尾維新以前にも太田忠司が『新宿少年探偵団』とかやってたし。あと、同じ作者の『3LDK要塞 山崎家』*7のあほさがだいすきだ。
ええと、覚えていたら少女小説入門もやろう。
ただ、ラノベじゃない本読みがラノベを読んでみようとしてもわりと肌に合わずに終わっちゃうんじゃないかとも思う。

追記(2007.03.06.)

わりとあげられがちっぽい、『灼眼のシャナ』『イリヤの空、UFOの夏』『猫の地球儀』『“文学少女”シリーズ』『キノの旅』『GOSICK』あたりは私自身の好みからはずれているためあげてないです。*8
涼宮ハルヒの憂鬱』と『All you need is kill』は単純に忘れてた。
あと『猫の地球儀』といえば大学生の頃に読んだ友人が「中学のころに読んでいたら素直に感動してたかも」といっていたことが忘れられない。*9

*1:asin:4150202346

*2:とはいっても自分で購読してないので現状はどうなっているのかは知らない。

*3:というか趣味に走りすぎ編。ほとんど手に入らないことは保障できる。

*4:なやみなやむ学生たちの意。那州雪絵が『ダーク・エイジ』で使った表現より。現在は白泉社文庫『フラワー=デストロイヤー』に収録されている。

*5:『夏街道』は除く。

*6:あるいは良くも悪くもラノベではないとカテゴライズされているけれど雰囲気などはラノベに相応しているんでは編。出版元は最初に出ている版

*7:こちらは幻冬舎から

*8:いちおう既読は既読。

*9:私自身の感想はまあおいておいて。