それさえもたぶん退屈な日々。

ぼんやりしてて自動移行されました

A3!を読もう

 先日、テキスト量の多いソシャゲについての話題を見かけたんですよ。
 一時はFGOFate/GrandOrder)ばかりもてはやされていたような記憶があるのですが、最近はその影響もあってかずいぶんとこの話題がでたときに名前の上がるタイトルのバリエーションが増えたように思います。
 ただ、そのなかで「A3!」の名前が上がっているところは見たことがないな、と思ったのと、ちょうど過去イベントストーリー順次解放からの新人キャンペーンが始まったので紹介記事を書くことにしました。11月頃でした。
 いますでに新人キャンペーン終わりかけてるのには目を瞑ってくれ……(2024/1/31まで!!!!詳細は後述)。
 あとだらだら書いてたら7周年はじまってしまった。

 いま!はじめると!!なんかメダルとか石とかもらえてがちゃをよりまわせます!!!!

「A3!」概要

 東京郊外の町、天鵞絨町。
 この町には『ビロードウェイ』と呼ばれる通りがあり、
 多くの劇団が拠点にする劇団員の聖地となっている。

 突然届いた一通の手紙を頼りにこの地に降り立ったあなた。
 元舞台役者のあなたが出会ったのは―…

 借金まみれ!
 お客ゼロ!
 劇団員たった1名!

 かつての栄光を失った潰れかけのボロ劇団!

 ひょんなことからその劇団を立て直すことになったあなたは、
 劇団の主宰兼『総監督』を任されることになって―…?

 以上公式サイトより引用。

 「A3!」とはアプリストアにおけるジャンルは「イケメン役者育成ゲーム」。
 システムとしてはよくあるカードコレクションタイプで、カードバリエーションはキャラクターそのものではなく、キャラクターの服装*1になります。
 メインキャラクターは24名*2

 メインストーリーは、東京郊外の街、天鵞絨町*3で1000万の借金を返すために団員一名になってしまっていたかつての人気劇団を建て直すためにまず劇団員を集めるところから始まります。
 プロローグは失踪した父親から手紙を受け取った主人公が、父親がいた劇団を訪ねた結果建て直しにまきこまれるところからはじまるため、流れに流される主人公にややいらっとしますが、かつて役者への道を挫折した彼女の我が見えてくるとぐいぐいその強さに物語に引っ張られていくので面白くなっていきます*4
 なお、のこった団員一名および次に入ってくる団員二人目がそれぞれ未成年のため、まずおうちに連絡するという倫理観もしょっぱなから提示されるので安心です。
 でもまあこのあとも未成年どんどこふえるんですけどね……!!!!

 ACT1は4部構成で、春夏秋冬の各劇団の劇団員を5人そろえて、公演する、という基本構造は繰り返しながらそれぞれの劇団員の悩みや問題がそれぞれ別なので繰り返し感はないです。
 やや雑ですが劇団員の特徴は以下。

  1. 春組
    • 全員演劇初心者
    • 関係性:家族
    • 傾向:王道
  2. 夏組
    • 全員何かしらのプロフェッショナル
    • 関係性:友達
    • 傾向:コメディ
  3. 秋組
    • 共通点は家出したことがある
    • 関係性:仲間
    • 傾向:アクション
  4. 冬組
    • 全員なんとなく浮世離れしている。唯一全員が成人
    • 関係性:運命共同体
    • 傾向:シリアス

 現在実装されているメインストーリーはACT1から3がすべて解放されていて、読むためにすることがチュートリアルクリアのみ(しかもスキップ可能)のため、ワイバーンの出現*5に惑わされることなく好きなだけ読めます。
 ACTはすべて4部構成で全12部。話数にして全474話。
 ACT2は各劇団に6人目がふえ、ACT3は転と結にあたる、各劇団メンバーシャッフル公演と、全劇団総出演公演。
 とかくとあたかもACT3で完結しそうですが、2024年1月現在、初代MANKAIカンパニーメンツが復活するACT3.5*6実装済みで、ACT4は告知が今日増えました!!!!!!!



 なんとごく最近カントク*7に声がついてフルボイス化しました。オート機能がかしこいのと、ストーリー自体には選択肢が一切存在しないので*8ドラマCD的に流すことも可能になりました!!

テキスト量が多いとは

 そもそも一話が長め。FGOならワイバーンが来るタイミングでも1話が終わらないしなんなら数回くる。
 その上、読むもの自体がとても多い。

 テキスト自体は大別すると3種類あって、ストーリー解放アイテムであるしおり解放可能のログ閲覧可能のものと、都度発生し繰り返し見ることは出来るがログにはのこらないもの、一定期間掲載後ログがのこらないもの、があります。

しおり解放可能のログ閲覧可能のもの

  • 本編474話(解放済)
  • イベントストーリー(ざっくりわけると、本公演イベントと、そのほかの仕事や余暇などのイベント。まれにコラボイベントがあり、コラボイベントにかぎりしおり解放が不可です)(一部解放済)
  • バクステ(個々のカードに1~3話のショートストーリーが付属してます。育成によって溜まる好感度での解放。カードはステータス的には3枚で完凸、二枚から絵柄変更しますが、バクステだけなら1枚ですべて読めます)
  • ミニ会話(稽古の際に発生するちょっとした会話)(未参加イベントのものもしおりにて解放可能)
  • クロスバクステ(特定のカード獲得で解放されるショートストーリー)
  • コンビ・ユニット称号獲得時会話(交換所でスカウトレター*9を使って交換することで獲得できる)

都度発生し繰り返し見ることは出来るがログにはのこらないもの

  • 地方公演遠征会話(特定の組み合わせで遠征にだしたとき発生する会話。92種)
  • 出稼ぎ会話(出稼ぎさせる任意の二人で会話が発生。276通りの組み合わせで各3種類ずつの828種)

一定期間掲載後ログがのこらないもの

  • ブログ(アプリ内劇団員ブログという体裁)
  • 運営からのおしらせ*10

なにがいいの?

本編のここがおもしろい

 劇団再興ものなのですが、純粋に演劇が大好きで……という団員が当初ほとんどいません。それぞれわりと自分勝手な理由で劇団に所属し*11、稽古をつみ、やがて舞台に立つ。動機も理由もバラバラな彼らはそれでも演劇という共通点を手にすることを自ら選んでいく。
 とにかく初期は演劇自体に興味が薄い人が結構います。彼らが劇団に入団した後、所属し続けることを選ぶまでは本編に描かれますが、すべてがあかされるわけではありません。詳細は後述しますが気になったキャラクターがいたら、そのキャラクターが主演を務めている公演のイベントストーリーを追加で読もう。
 なお劇中劇はすべてシナリオが別途用意されていてアプリ内で観劇することもできます。初期は5~10分程度でしたが最近は40分くらいあります。時間があるときにどうぞ。

ありとあらゆる組み合わせに会話がある

 まず、任意の二人にすべて、例外なく、コンビ名がついてます。276種類あります。会話もあります。だんだん仲良くなる3段階分です。
 プラス、それぞれの趣味、職業、所属学校などのくくりでリンクスキルが発生します(二人から発生しますが前述のコンビ名と同一の場合と異なる場合があります)。リンクスキルは三人以上のスキルで地方公演遠征で会話が発生します。地方公演の行き先ごとに会話がかわるうえに、リーダーに置いたキャラクターによってインステ*12記事が変わるためもはやコンプリートが遠い。
 そもそも、同一の寮で24人プラスアルファが暮らしているため、組が違っても交流はかなりあるし、学生組は勉強教わってたりもします。
 そして年を取ってくのと同時に彼らの関係性もいろいろ変化していきます。

カントクの自我が強い

 ここは賛否両論あるとはおもうんだけれど、ジャンル設定が「イケメン役者育成ゲーム」なためか本編レギュラーキャラ内で唯一の紅一点なわりに彼女を恋愛的な視点で見てくるキャラがほぼいないので主眼がMANKAIカンパニーの話になる。先述しましたが、ハーレム系でありがちな難聴しぐさもしないので気楽。
 ただ、稽古会話や一部のバクステではちょいちょい口説かれたりするけど。
 しかし普段あまりに自我があるので個別誕生日コメントもらっても、プレイヤー宛っていうより本当にただただカントク宛ダナーってなりました先日。

ソシャゲにありがちな謎時系列がほぼない

 びっくりするぐらいすべてにおいて時間が進んでます。ACTごとに一年ずつ時が進むので、学生たちは進学していくし、進路に悩む。イベントストーリーでもバクステでもすべて彼らに実際に起こったことなので、本編内で描写されていない出来事でも平気であとで顔を出してきます。なんなら初出時なんか何でもないようなささいなことでもあとで拾われてくることが割とよくある。
 例外はアプリの周年記念イベントかな……でもちゃんと読み込んでないんだけどでもn周年ていう話ではないような気もする。
 確実な謎時空は誕生日バクステかもしれない。本編内の年齢加算とは別に毎年カード実装され、ファン向けバースデーイベントをするバクステがあるので。
 で、最近までは過去のイベントストーリー(公演イベント含む)はたまに開催される復刻イベント(任意のイベントを選択できる)か、ストーリー解放アイテムであるしおりをこつこつ集めて開けるしかなかったのが、一定年数以前*13のほぼすべてのイベントストーリーが無償解放されました!!!! 今後も一定期間をおいて順次解放されるとのことです。
 めでたい!

本編とイベストの区分けがはっきりしている

 本編:劇団全体に何か起こる
 イベスト:個人の変化はぜんぶこちら。なんなら進学とかもぜんぶこっち
 人間関係の変化も基本的にはイベストだし、公演もだいたいイベスト。
 本編公演は

  • ACT1「第1回春夏秋冬」
  • ACT2「第4回春夏秋冬」
  • ACT3「第7回ミックス公演」「第8回ミックス公演」「第1回満開公演」

 私は過去イベ解放前にはじめたので本編をまず読み切ってしまったんだけど、特に支障はなかったです。
 ACT3しょっぱなで開店した店にはびっくりしたけど。
 今なら公演イベントだけでも気になったらすぐ読めるのはいい環境だなと思います。

どこから読めばいい?

 シンプルにとりあえずACT1~ACT2を一気に読んでしまうのがいいかな、とは。
 ACT1は各劇団5人ずつが集まる話ですが、ACT2は6人目が加わる話なのでここまでよむととりあえず全員出てきてキャラクターの把握も出来るかと思うので。
 ACT3は劇団員がそろったあと、劇団として何を目指していくのかをあらためて見つめ直す話なので、キャラクターそれぞれを把握したあとで読む方が沁みる気がする。

 なお、ただいま新人キャンペーンが開催されており

  • 招待コード入力でダイヤ333個プレゼント

 が実施されてます。
 チュートリアルスカウトSSR三枚確定はたぶんずっと?だと思う。
 アプリインストールから30日以内にACT3まで全部読んでしまうと、紹介した側が石が50ほどもらえます*14
 新人側は読了による追加報酬はないんですが招待コードで333個+本編読了報酬*15で934個=1267個が手元に転がり込みます。A3!のガチャは10連145個なので80連くらいかな。レベルアップ報酬などでもがんがんもらえるので初期は結構石がすぐ貯まります。
 ただ、本編474話を30日で読むのやや狂人では?感がある。一日10話読んでも30日で読み切れないボリューム……。
 招待コードはたぶんX(旧Twitter)検索でいろんなひとが放流してるんで拾えると思いますが、ここかいてるひとのは以下です。

招待コード:C15REYPPW
招待コード:C15REYPPW

招待コードめちゃめちゃいれるとこわかりづらいんですが、以下からです。

新人キャンペーンへのリンク説明
ここの看板、今トップは7thなのでスクロールが必要です。

えすりのここはだめ

 いいとこだけ出してきましたがストーリー周りの駄目なとこも一応。どちらかというとシステム周りなんですが。
 キャラ抽出のソート・フィルターはかしこいのに、ストーリー関係のソート・フィルターがだめ。
 イベントストーリーの抽出、配信年とイベント形式でしか抽出できないので、出演キャラクターとかそういう観点からの捜索がなにもできない……サムネイルでさがすしかない。
 未解放・未読の抽出もできない。横スクロールオンリー。
 これはバクステもそうで、どのキャラクターがどの話に出ているか、はまんべんなく情報がないので先人の悲鳴などをぐぐるしかない……。

 2020/02/07まではこちらのかたが作成されておりました。
 キャラクター バクステ出演表 : A3!を効率的に攻略する

おわりに

 ここまで書いといて何ですが誰がこれで惹かれるのか分からないんですが、とにかく読んでも読んでもコンテンツがあるし、コンテンツ提供のバリエーションの多彩さはソーシャルゲームというかたちならではというか、最大限に生かしているな、と思っています。
 これ、良くも悪くもコンシューマではつくれないゲームなので。メディアミックスもアニメ、2.5次元舞台、ノベライズ、コミカライズ等あるんですが、よそにもっていくと情報量の多さにこぼれるものが多すぎる。
 なので、A3!、興味がでて読んでみてくれる人がいたらうれしいです。
 演劇には興味なくても群像劇が好きな人には刺さりやすいと思う。

 アプリストアは以下のリンクから飛べるはず。

Android
play.google.com

iOS

A3!

A3!

  • Liberent
  • ゲーム
  • 無料
apps.apple.com

*1:公演やイベントでは役柄

*2:舞台となるMANKAIカンパニーには春夏秋冬の4組が存在し、各組6名ずつ在籍

*3:下北沢をモデルにしたような多くの劇団が沢山集まっている町

*4:感じかたには個人差がありますが、主人公に惚れて頑張って言い寄ってくる高校生を都度きっぱり振り続けるし、難聴しぐさもほぼないので結構すっきりしてます

*5:話を無理矢理ぶった切るためにバトルが強制的に入る。詳しくはこちらなどhttps://www.kakidashitaratomaranai.info/entry/2021/12/02/FGO%E3%81%AE%E6%9C%89%E5%90%8D%E3%81%AA%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%80%8C%E8%A9%B1%E3%81%AE%E9%80%94%E4%B8%AD%E3%81%A0%E3%81%8C%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%81%A0%EF%BC%81%E3%80%8D

*6:イベント扱い

*7:視点キャラクター。FGOでいうところのマスター、刀剣乱舞でいうところの審神者

*8:一部のバクステには選択肢もある

*9:ガチャ副産物アイテム

*10:詳細はアプリ内でという誘導があるもマジでログがのこらない

*11:住所不定で住むところが欲しかった人は複数いるし、記憶喪失の人もいる

*12:ゲーム内インスタ

*13:2024年1月現在~2019年。公演イベントにかぎっては~2022年

*14:開始がキャンペーン期間中であればいいため、1/31中にはじめても3/1までに読了すればいい

*15:本編は1話につき読了報酬で石が2個もらえます。運営による解放済みのイベントストーリーでは獲得できませんが、自力解放のイベントストーリーおよび各種バクステ、ミニ会話では読了報酬として1個ずつもらえます