ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 短編集 あなたに眠る花の香(青木祐子)
恋のドレスとプリンセス・リボン
フリル嬢登場の話。
気づいたらレギュラーになっていたので気にした事がなかったのだけど、初出は雑誌だったのか。
そりゃ、クリスになつくだろうなあ、といういきさつが。
ほのぼの。
黄色い花の法則
恋を歌う詩人と恋に破れる乙女の話。
展開はありがちといえばありがちだけど、ラストがとても好き。
さびしがりやの王子
人気役者キース再登場。
クリスがどんどん恋心を把握していっていて、そのまま突き進んでシャーロックとちょっとは進んでくれと思う反面、なんだかさみしい。
あと、イアン先生が今回わりと活躍してた。
あなたに眠る花の香
30年間姿の変わらない男と花の香りに包まれた少女の話。
この短編集で一番好きな話かもしれない。
扉をあけるマリア
パメラとクリスの出会いの話。
先日の新刊でちらっとほのめかされていたパメラの過去の話。
どうやってその境遇から抜け出したのかと思えば……。
結構意外だった。
一冊通して
それでもやっぱりシャーロックがわりと美味しいところを掻っ攫っているなあ……。
あと、こうして一冊になっているとクリスの感情の変化がよく分かる。
既刊を再読したくなるなあ。