それさえもたぶん退屈な日々。

ぼんやりしてて自動移行されました

レンズと悪魔 4 魔人幻世(六塚光)

番外短編二編に本編扱いの中編が一編。それと、つなぎに『テッキの日記より抜粋』が二編。

エルバ・ナイトロンドは豆を食らう

家出娘を探す話。
教育者としては相当失格だとは思うんだが、それでもしっかりと自分の首を差し出して行ったあたり個人的に好感度は高い。
ただ、それだけの事が出来るなら(ryとは思うんだけどね。

テッキと不愉快な仲間たち

バベルハイズ自然史博物館に泥棒が入る話。
面白かった!
こういうコミカルな日常というのは本編の中では難しい状況になって行きつつあるので、すごく息抜きをした気分。
テッキはなんだかんだリーダー気質だよね。
芋づるで金のガチョウの童話を思い出したけど方向性がぜんぜん違うのに。なぜだ。

敗北者たちの挽歌

父親を殺した犯人を捜してくれという依頼の話。
『敗北者』というのは八眼争覇の敗北者のことで、この話における鍵。
どのような形であれ、「生き残る」敗北者というのはそれでもまだ運がいいほうだというのはこれまでも提示されていたけれども、それがほんとうにはっきりと示されてた。
『魔神とレンズ』は親から子へと受け継がれる連鎖がテーマの根底にあるのでこの先も楽しみ。