それさえもたぶん退屈な日々。

ぼんやりしてて自動移行されました

銀月のソルトレージュ 3 琥珀の画廊(枯野瑛)

前巻と次巻をつなぐためのどこか焦点のあっていない話だった。
数巻続いた後だったら「おおー」と思って読んでいたかも。雰囲気はよかったので、そういう意味ではもったいないかなあ。
なんかこう……台風一過後でも嵐の前の静けさ、みたいな雰囲気は一冊かけてやるにはもうちょっと派手な嵐のあとじゃないと活きてこないと思うんだ。


でもジネットとアリスのやりとりはいい!
女の子たちの細やかな交流をえがくのがうまい人なんだな。リュカはあまりおぼえてないのだけど、女性たちはしたたかでかろやかなので男性陣はあっという間においていかれるんじゃないのか。
そんななかアルト老は一人変わらずいいかんじ。


それと、設定上の仕掛けがちらほらと出てきた。細かい用語集が少し欲しい。