それさえもたぶん退屈な日々。

ぼんやりしてて自動移行されました

カーリー 〜黄金の尖塔の国とあひると小公女〜(高殿円)

二巻まで読了してからなので、とりあえず素直に言うと一冊目はそれほど面白いと感じなかった。
回顧録調な出だしだったので萩尾望都の『小鳥の巣』とか思い出して懐かしさは感じたのだけど。


とはいえ先日『王様と私』をみたので*1、イギリスの習慣や、寄宿舎の生活、インドの事情なんかの背景がしっかりかきこまれているところはいつもどおりいろいろ面白かった。
ただ、ポリフォニカの『まぁぶる』を先に読んだ人が『ポリ黒』の最大の仕掛けに引っかかれないように、カーリーの背景をあらかじめ知っていたからかなーとも思ってもいる。うーん。
あ、でも『プリンセスハーツ』読了直後だったので「ここでも毒好きが」とはおもった。

*1:といってもこちらはインドではないのだけれど、イギリスのガヴァネスが異文化に触れるところとかを想起。