シェアード・ワールドの楽しさ
ポリフォニカのまぁぶるは、すでにそれぞれの作家が複数冊出した上での刊行だった所為か良くも悪くも「想像の範囲内」だったのが、ぱれっとではいいかんじに世界が広がったのでちょっと考えてみる。
そもそもシェアード・ワールドっていうのははてなキーワードによると
同一の世界観を複数の作者が共有することで作られる創作物。またはその創作形態。
「シェアワールド」ともいう。
代表的なものに、ダンジョンズ&ドラゴンズ、ロードス島戦記、クトゥルフ神話体系、マーベル・コミック、スタートレックシリーズ、「妖魔夜行/百鬼夜翔」シリーズ、神曲奏界ポリフォニカがある。
というものらしい。
ついでにWikipediaもみてみたらロードスとソードワールドとクリスタニアが同一世界の話だという事を今初めて知った。お……おどろいた……*1。
は。脱線した。
ええと要は複数名で単一世界を構築するのがシェアード・ワールドということなのですね。
そんで私は発端の赤シリーズをさっぱり読んでいないのでどれぐらいの頃からシェアード・ワールドとして構築され始めたのかを知らないのだけど、それでもこれまでは複数作家が書いていたにもかかわらずどうもミノタウロスにしか目がいかなかったんだ*2。
が。今回、何が面白かったってやっぱり浅井ラボだと思うんですよ。グロさはおいておいて、やはり強すぎる力はこういう一面があるよな、という。兵器利用ってたしかあった……よね。
その意味では、神野オキナが使っている「呪曲」*3なんかも面白かったです。舞台設定も、ああいう引退(?)した精霊の余生の暮らし方も。
作者が自分の作品内でやるには基本的に気にならないのだけど、シェアード・ワールドで新規キャラとのクロスオーバーはちょっと話に入りづらかった。
反面、三田誠とあざの耕平は既存のポリフォニカの枠はそう外れてない、キャラをしっかり魅せている話であるからこその安定感があるけれど、世界観が広がったかといわれるといまいちかと。